魔法使いのテイザ - オーウェンの報告書

ドラゴンイーター

魔法使いのテイザ

オーウェンの報告書

テイザは村食い事件の生存者、オーウェンが書いた報告書に目を通した

クリザリド国境付近の山間に囲まれた小さな村、ルッコラが村食いに襲われて全滅した
日付は5月2日の夜間
生存者はアークメイジ、オーウェンとルッコラの村長、そして9歳の少女ミリーの3人
その他の村民、計50名は死亡もしくは行方不明

事件の首謀者と思わしきは、コーカスと名乗る狼の獣人
事件の一か月前に、瀕死の重傷で、付近の川に流れ着いたところを村民が保護
おそらくラファエル、クリザリド戦線に駆り出された脱走兵か何かだと思われる
ミリー宅の居候として、ルッコラに定住し、村民とともに働く毎日を送っていた

事件の前日、ルッコラの上流の村落が村食いに襲われ
住民の遺体が下流であるルッコラの村付近まで流れ着くのを発見
村食いにルッコラが襲われると思い、村民全員を集め会議を開く
戦うか逃げるかで意見が分かれるも、私(オーウェン)が教団に赴き
教え子である騎士を集めて、村を守らせることを提案。了承される

一刻を争うということで、夜間にも関わらず早馬を使って教団に向けて出発
その際の証人として村長、夜目が効く先導としてコーカスを伴う
その道のりの途中、松明の大群を発見、ルッコラに向かう村食いだと確信
全貌はつかめなかったが、50〜60名ほどの兵団だと思われる
私と村長は対処に迷っている最中、コーカスに崖から突き落とされる

私と村長は魔法を使って転落死を免れるも、馬が死亡したうえあちこち骨折
夜明け前になんとかルッコラに帰還するも、村は焼野原と化していた
生存者をあちこち探したものの、保護できたのはミリー一名だけ
ミリーの証言によると、ルッコラはコーカスを含む武装勢力に襲われ全滅
母は死亡し、姉は連れ去れさられたとのこと。

焦土と化したルッコラには定住できず、我々3人は最寄りの街まで避難している
村食いの被害は日に日に増大しており、行方不明者の捜索も含め教団の助力を願う
アルフレッド=オーウェン

その報告書はオーウェンの優雅な筆記体で書かれており、
あまりにも達筆すぎてテイザは読むのに苦労した