ドラゴンイーター - 九つの涙

ドラゴンイーター Dragon Eater

九つの涙 Nine of Tears

アダムはエレメントの力を借りて、地球の再生を試みる
彼はは地球に食物連鎖による環境調整を行うため、
荒れ果てた地でも生き抜けるような、強大で強靭なドラゴンを作った
それはドラゴンとかつての恐竜の中間的な存在で、アンシェントドラゴン(恐竜)と呼ばれた

全長30メートルを超える巨大な草食恐竜のような生物だが、
生殖能力がなく、群れを作ることもない
かつてのタイラントドラゴンの下位的存在で、変形進化能力もない
地形に合わせて様々な種類が存在し、定住する地域で活動し、
水、土、大気の化学汚染と放射能汚染を長い年月をかけて中和する
彼らのおかげで、地球は核の冬に閉ざされた死の星から、青い星に戻りつつあった

アンシェントドラゴンたちは、変化も感情の起伏もない毎日を、何百年と繰り返す
かれらは毎夜、満点の星空を見上げて、流れ星に地球の未来を祈った

ドラゴン人間、ドラッケン

地球の環境が寒冷化から復帰し、安定してくると、
アダムが最初のヒューマノイドとして作ったのがドラッケンである
人間の遺伝子とドラゴンの遺伝子を掛け合わせて作った生物で
ドラゴンと人間の両方の特徴を持つ

始祖のエルダードラッケン(ドラッケン王)は、ドラゴンの血が濃く、
10メートルほどの巨体をもっており、不老の存在
エルダードラッケンは8人おり、それぞれ王として自分の国を持つ
そして神の涙であるジェムをそれぞれ一つづつもつ

世代を経るごとにドラゴンの血が薄くなり、リザードマンという
人間と同等のサイズの種族となる
リザードマンは人間と爬虫類の両方の特徴を持つ

ドラッケンは残酷で好戦的だが、敬虔な種族で
ドラゴンたちを神の使いとしてあがめ、使役してきた

遅れて、それが人間と獣人が誕生した
獣人は、人間と動物の遺伝子を持ち、両方の特徴をもつ人間である
タイラントドラゴンのマリアがすべての生物の遺伝子情報を記憶しており
それを受け継いだアダムによって新生された種族である

しかしドラゴンの力を持つドラッケンたちは抜きんでて強力で、
人類(獣人)はドラッケン達にひれ伏し日陰で生きるほかなかった

ドラッケン王国

ドラッケン王国はドラゴンの血を重視する血統主義で、始祖であるドラッケン王が親であり王である
ドラッケン王はその強さと寿命ゆえ、王家の地盤が揺らぐことなく存続した

ドラッケンの宗教は、ドラゴンイーターの歴史を忠実に伝えている

かつての人間はその化学の力によって、繁栄し、地球を破滅させた
人間たちは戦争に勝利するためドラゴンを生みだし、そして自らが滅ぼされた
そののち3体のエレメンタルドラゴンが宇宙から地球に降り立った
彼らは、マリアドラゴンの赤子、アダムを祝福して、地球の創造主とした
そしてアダムは地球を再生させるため、地上にドラゴンを作られた

ドラッケンは恐竜を先祖に持つ人外であるが、奇妙な崇拝を持っている
4体のドラゴンを神としているが、その息子、人類であるアダムを創造主として崇めているのだ

ドラッケン達はドラゴンや自然に対して敬虔なのだが、それと同時に封建的過ぎた
何かにつけて神に生贄をささげようとするし、 祟りや呪いを恐れ、科学や社会制度が進歩しないのだ
支配される人間たちにとっては、たまったものではなかった

またドラッケン王は不老の存在故、死ぬことを極端に恐れた
そのため王国同士が激しく戦争することもなく、その支配は硬直していた

文明の変化と発展がないことに業を煮やしたアダムは、
九つめの涙の存在を伝え、ドラッケン同志を戦争に駆り立てた

神の涙 八つの宝石

神がドラッケンたちに送った、神の涙という八つの宝石(ジェム)
その美しさと神秘性、そして九つの涙の伝説によって
ドラッケン達は争って手に入れようとした
8人のドラッケン王が、それぞれ一つづつ所有している

この涙にはそれぞれ、かつての人間の英知である”徳”という概念が封印されている
徳とは、より良い社会と秩序、人間関係を気付くための知恵や哲学である
八つの徳とは、勇気・真実・慈愛・義理・中庸・創造・敬虔・陰陽

九つの涙の試練とは、ジェムを八つ集めると、
神の力である第9の涙が手に入るというものである
ドラッケン王の中には争いを望まないものもいたが、
お互いがジェムを狙っている、もしくは集まられるのではと思い、疑心暗鬼になっていた
そのためドラッケン王たちすべて手中に入れようと、お互いに争った

しかし第9の涙の出現条件は厳密にいうと、ジェムの徳を一つに集めることである
そのため、ジェムを一つも持っていなくとも、
八つの徳を頭の中に会得した人間であれば、第9の涙を会得できる

神の力である第9の涙とは、ドラゴンと人間の英知である魔法である
魔法は危険な力であるため、八つの徳を会得した人格者でなければ、与えないつもりだった

Nine of Tears 九つの涙の試練

人間たちはジェムを一つも与えられていないので、その代わりにアダムから真実を打ち明けられる
ジェムの中に封印された徳を頭の中に集めること、それが第9の涙の出現条件であると

地上を支配するドラッケンたちに対抗するため、人間たちは九つの涙の試練に挑む
八つのジェムは8人のドラッケン王がそれぞれ所有しており、
弱き人間たちが手中に入れるのは、絶対に不可能である

しかしジェムを所有できなくとも、ジェムの徳さえ理解できれば試練は達成できる
そこで人間たちはドラッケン王に謁見して、「偉大な神の涙であるジェムを見せてほしい」と申し出た。
もちろん貴重なジェムをただで見せてもらえることはない、人間の代表である賢者たちは
宝石、作物、家畜、鉄製武具、香辛料、毛皮、水、奴隷などを引き換えに献上した

ジェムは常にドラッケン王たちは肌身離さず持っており、万全な警戒の元にある
しかし人間は当時、ドラッケンたちから下等生物とみなされており、
貢物と引き換えに、見ることを許された
賢者たちは、ドラッケン王の寛大な態度をたたえて何度も跪いた
内心、恐怖と屈辱でいっぱいだったが、人間の未来のために堪えた

賢者たちはジェムに封印された徳を調べ上げるために、必死に時間稼ぎをした
ジェムとそれを持つ王の姿を描きたい、といったり
その強さと武勇をほめたたえ、少しでも謁見できる時間を引き延ばした
その努力が実って、賢者たちは徳を解明することに成功する

しかし徳は一つでは意味をなさない。
一人の人間が八つの徳を理解することが、第9の涙の入手条件である
しかしドラッケンの王たちは世界各所に散らばっており、
一人の賢者が八つのジェムをすべてを謁見して回ることは、距離的に不可能。

そこで賢者たちは、仲間に徳を広め、伝言していく方法を思いつく
身近な人間に徳の概念を教え、さらに「その徳を身近な人間に伝えよ」といった
世界中の人間が知りえる徳を、お互いに伝言することによって、
何れ八つの徳を知り、理解できる人間が出現するという目論見である

魔法とアークメイジの誕生

人類は長い年月をかけて徳を伝言しあった。
すべての徳は人々の間に知れ渡れ、万人が一つ二つ体得していったのだが
それ以外はほとんど伝言するだけで、理解してはいなかった

しかしその伝言ゲームの末、八つの徳を理解したものが現れた
その数は10人も満たず、彼らは第9の涙、魔法を獲得した
八つの徳と魔法を持つ存在として、アークメイジと呼ばれる事になる

アークメイジたちは徳を持たない人間にも、魔法の力を広めて使えるようにした
アダムの考えでは、徳を持たない人間は、魔法を使えないはずだったが、誤算となる

人間たちは魔法の力を得て、ドラッケンの支配から独立していった
ドラッケン達がジェムを巡って不毛な戦いを繰り返しているころ、
人類はアークメイジの元に団結し、帝国を築き上げた